はじめまして、きぬまめと申します。
こちらではきぬまめ自身のことを書かせていただきたいと思います。
ご興味がございましたらお読みいただければ幸いです。
好きなもの
カフェラテ、動物(特にハムスターやデグーなどの小動物と猫)、読書(PEANUTSのコミックスは宝物)、音楽(David Bowieは人生の師)、お芝居(野田秀樹さんに影響を受ける)
嫌いなもの
ホラー映画、意地悪な人
病気について
統合失調症と診断されたのは40代前半ですが、20代の頃から職場で人間関係が上手くいかないことが多く、精神科や心療内科に行くと抑うつ状態と診断されていました。
統合失調症と診断されるまでは、薬が合わず、転院を繰り返し、とても辛かったです。
今の主治医に出会い、エビリファイという薬を飲み始めたことで病状は好転していきました。
現在の症状は幻聴(主に思考化声)です。思考化声というのは簡単に言えば自分の考えや思っていることが声になって聞こえる症状です。主に自分を非難する声が聞こえます。
発症前の仕事について
舞台照明会社でお芝居やコンサートの照明業務に携わったあと、テクニカルサポート業務に約15年程携わりました。
テクニカルサポート業務ではインターネットプロバイダー、PCメーカー、ソフトウェア会社等に在籍しました。
体調が悪化してからは在宅でのテクニカルサポートも経験しました。
就労移行支援センターについて
統合失調症と診断され治療を受けながら、在宅でのテクニカルサポートを数年程続けていたある日、また外で働きたいと思い立ち、主治医に相談しました。
主治医は最初難色を示していましたが、病院のソーシャルワーカーさんを紹介してくれました。
ソーシャルワーカーさんから自分が住んでいる地域の障害者就労支援センターを教えていただきました。
早速、障害者就労支援センターに行ってみると、就職のサポート(履歴書などの書類の書き方や面接の練習等)を行ってくださるとのことでした。
長年外で働いてなかったため、体力的にも精神的にも、すぐに就職する自信がなく、民間の就労移行支援センターを紹介していただきました。
就労移行支援センターには最終的に1年4ヶ月お世話になりました。
最初は週3日から通いはじめ、少しずつ週5日通えるように体力をつけていきました。
就労移行支援センターでは色々なカリキュラムを受けました。
10代から60代まで幅広い方々が通っていました。
なによりも様々な疾患を持った人たちとの接し方を学べたことが一番良かったことでした。
支援者の方は担当制でいつも決まった方が支援してくださいました。
なにかあれば、すぐに相談にものってくださいました。
私は幸運にも良い支援者の方に巡り合い、就労移行支援センターを退所した後も関係は続いています。
障害者枠での転職活動
就労移行支援センターは基本的に最長で2年間しか通えないため、心身の準備ができたら、転職活動をはじめるのが一般的です。
障害者枠での転職活動は初めてだったため、就労移行支援センターにて学んだことが役立ちました。
自分は何ができて、何ができないのか。どう配慮してほしいのか。
これらをしっかりと伝えることが大切だと思います。
面接には就労移行支援センターの支援者さんも同席します。
面接官は支援者さんにきぬまめの普段の様子などを聞いていました。
支援者さんのバックアップは大変心強かったです。
実習について
いきなり就職するではなく、まずはどこかで実習を受けながら働けるか試してみたいという方のために、多くの会社が雇用前実習を受け入れてくださっています。
面接を受け、受け入れが決まると、約2週間の実習がはじまります。
きぬまめも1社、実習をさせていただきました。
幸い内定もいただき、働いていく自信もつきました。
勤務地が遠かったため、残念ながらお断りせざるを得なかったのですが、
とても良い経験になりました。
現在の仕事について
現在きぬまめは民間企業で事務職をしています。
障害者が20名程在籍するチームで働いており、サポーターと呼ばれるジョブコーチが3名在籍しています。
きぬまめは2023年で在籍6年目となりますが、もっと長く勤めていらっしゃる先輩もいます。
きぬまめが会社を選ぶ条件として、長く勤めている先輩がいること、ジョブコーチが在籍していることは絶対条件でした。
仕事内容は基本的に健常者の方々と同様の業務を行います。
ただ、あくまでも体調最優先であり、自分のペースで、余力を残しながら、業務を行うことが求められています。
定着支援面談について
定期的な面談は2つあります。
ひとつめは目標面談というもので、サポーターと毎月の目標を決める面談です。
もうひとつは定着支援面談というものです。
就労移行支援センターの支援者さん(現在は在住している市町村の障害者支援センターの支援者さん)と会社のサポーターときぬまめの3人で面談を行います。
会社に定着するために行うもので、仕事やプライベートの悩みなどを相談します。
今後について
今後は今までの経験を踏まえて、ピアサポートとして社会に恩返しできたら嬉しいなと漠然と思っています。
ピアサポートとは同様の疾患を抱えた当事者同士がお互いを支え合う活動です。
主治医が主催するSST(ソーシャルスキルトレーニング)に数年間参加しており、多くの方々の悩みを聞き、皆で考えてきました。
障害者雇用、特に精神障害者雇用はまだ始まって日が浅く、試行錯誤の日々です。
決して良いことばかりではありません。
いつか、健常者や障害者などの区別なく、皆がそれぞれの特性を活かして、幸せになれる日が来ることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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