【感想】『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』

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こんにちは、きぬまめです。

武田友紀さんの本は、読み終わったあと、心がほんわかするので大好きです。

今回も私が大好きな武田友紀さんの繊細さんに関する本をご紹介します。

『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』という本です。

こちらの記事が特にオススメな方はこちら!

  • 繊細さんが持つ6つの幸せとはなにか知りたい方
  • 繊細さんの良い面を伸ばす方法が知りたい方

繊細さんとは?

繊細さんとは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した、

HSP(Highly Sensitive Person)という概念がベースとなっている、

簡潔に言えば「とても感受性が強い人」。

しかも「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で存在するそうです。

また、繊細さは赤ちゃんの頃からの気質であるという調査もあります。

ハーバード大学の心理学者、ジェローム・ケイガン氏の調査によると、約20%の赤ん坊は、刺激を受けたときに手足を大きく動かし、逃げようとするかのように背中を弓なりにして泣くなど、刺激に対して鋭く反応するのだといいます。

同じストレスにさらされたとき、神経の高ぶりに関連する物質(ノルエピネフリン)が脳内に多く分泌され、また、神経が高ぶっていたり、警戒しているときに分泌されるホルモンであるコルチゾールも、他の子どもよりも多く出ているというのです。

武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』より引用

科学的に繊細さは生まれつきであるということが分かってきているんですね。

決して「気にしすぎ」など性格によるものではなく、脳の神経システムにちがいがあることを理解しておきたいと思います。

繊細さんの4つの性質

エレイン・アーロン博士によると、HSPの人が必ず持つ性質が4つ(DOES)あるそうです。

ひとつでも当てはまらない場合は「繊細さん」ではない可能性が高いです。

「深く処理する(深く考える)」(Depth)
「過剰に刺激を受けやすい」(Overstimulation)
「感情反応が強く、共感力が高い」(Emotional & Empathy)
「ささいな刺激を察知する」(Subtlety)

武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』より抜粋

きぬまめは多少なりとも全てあてはまります。

特に「深く考える」ことは、日記を書いたり、本を読んだりしながら日常的にしています。

また、ホラー映画が全くといっていいほどダメなのですが「感情反応が強く、共感力が高い」と、事故や事件のニュース、暴力的な映画などが苦手なんだそうです。

みなさまはいかがでしょうか?

繊細さんが持つ幸せ・・・感じる幸せ

著者の武田友紀さんはカウンセリングを通して気付いた繊細さんの素敵なところを、この本で6つの幸せに分類して伝えてくださっています。

まず最初は「感じる幸せ」です。

人の何気ない優しさが嬉しかったり、同僚の素敵な服にいち早く気づいたり、小さなことなんですが、日々気づいてはしみじみと幸せを感じているきぬまめです。

「感じる力」は繊細さんの幸せの源であり、武田友紀さんは感じる幸せを伸ばす方法を教えてくださっています。

その方法は「自分のために、感じる時間をとること」と「いい感じと同じくらい、嫌な感じも大切にすること」です。

「この人嫌だな」「なんだか疲れたな」と思っても、つい心に蓋をしてしまうことはないでしょうか。

それでは自分の感じたことを無視してしまっていることになり、感じる力が鈍ります。

武田友紀さんは仰っています。

感じたことはなんであれ大切にしてください。すると結果的に、毎日の「いいもの」を感じる力も、仕事に役立つ感じる力も、ぐんと伸びていきます。

武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』より引用

嫌な感じも大切に受け止めて、心身をケアしてあげてくださいね。

繊細さんが持つ幸せ・・・直感の幸せ

みなさんは直感って信じますか?直感って一体なんなんだろうと思ったことはありませんか。

そう思いながらも、初めて会った時にピンときて選んだ相手が今のだんなさまだったりと、直感には大変お世話になっています。

著者の武田友紀さんは直感について次のように述べられています。

「なんとなくの感覚」「根拠はないけど、わかること」を、ここでは直感と呼んでいます。
直感は「わかる」力です

武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』より引用

さらにこうも仰っています。

直感は、感じた経験がぎゅっと凝縮されて、「いい」「ちがう」と瞬時に出てくるようになったもの。感じる力の発展形であり、「これまでの経験を信頼する」ということでもあるのです。

武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』より引用

経験するたびに感じてきたことが積み重なって、直感として活かされているのですね。

「無駄な経験はない」とよく言いますが本当ですね。

たとえば、きぬまめは大学で文学を学び、舞台照明会社へ就職しました。

その後、IT業界にて15年程勤め、現在の会社で事務職に就いています。

一貫性のない経歴ですが、現在ブログを書く際に、文学部で本を精読した経験や、IT業界でPC知識を身につけた経験が役立っています。

一見関係ないものごとも、一本の道につながっていると武田友紀さんは仰っています。

直感を頼りに、その時々で自分のやりたいことを選択していくと、最終的には自分の本当にやりたいことにたどり着くのかもしれませんね。

直感は心の声であり、本音です。
直感を大切にすることは、自分の本音を大切にすることなのです。

武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』より引用

直感(本音)で選択し続けることで自分の道を見つけていきましょう。

繊細さんが持つ幸せ・・・深く考える幸せ

きぬまめは自分の好きなことになると周りが見えなくなります。

特に日記やブログを書くときには完全に自分の世界に没頭しています。

そして、常に「これってどういうこと?」と物事の本質について考えています

たとえば、同僚から「さっきは嫌なこと言ってごめんなさい」と謝られた時は、

「○○さんは本質的に良い人だと分かっているから大丈夫」と答えることがあります。

繊細さんは、表面的なことよりも本質的なことに注目し、深く掘り下げて考察する傾向にあることをこの本で知って驚きました。

また、直感と思考の繰り返しで、想像以上の結果を出すことができるそうです。

直感で「なんだかちがう/この辺に大事なことがありそう」とアタリをつけたら、その後は「思考」の出番。
「気のせいだろう」「時間がないから」と直感を打ち消さず、思考を使って確かめる。
直感と思考を両方使うことで、片方だけではたどり着けない領域にたどり着くことができるのです。

武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』より引用

「深く考える」性質を持ち合わせていて本当に幸せです。ぜひ、有効に使っていきたいです。

繊細さんが持つ幸せ・・・表現の幸せ

きぬまめは、以前は演劇やコンサートの照明で、現在はTwitterやブログで自分を表現しています。

思い返してみると、表現することをやめたことはなかったような気がします。

きぬまめにとって表現するとは、自分の内面を知り、時に内省する機会であり、発信することで同様の物事に関心を持つ誰かとつながる機会でもあります。

表現することで自分を知ると、自分の本音を発見することができます。

繊細さんは自分の本音を大切にすると元気に生きることができるのです。

詳細はよろしければ、以前の記事を読んでみてくださいね。

さて、武田友紀さんは表現することのメリットを次のように仰っています。

表現することで、自分がなにが好きでなにが嫌いなのか、どんな人間なのかがわかってきます。直感も磨かれ、「これは自分に合う/合わない」といった取捨選択もよりはっきりとできるようになります。

武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』より引用

もし、自分の本音が分からないという人は、まずはTwitterなどでつぶやいてみると、本音が可視化されて、自分の求めているものがよく分かるかもしれません。

機会があれば、ぜひ、表現することに挑戦してみてください。

繊細さんが持つ幸せ・・・良心の幸せ

武田友紀さんによれば、繊細さんは良心的な方が多いそうです。

生まれ持った良心を活かしていくにはどうしたらよいのでしょうか。

良心の幸せを伸ばす方法として、武田友紀さんは次の2つを挙げています。

・自分が「いい」と思うことをやる
・人を助けすぎなくても大丈夫

武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』より引用

自分が「いい」と思えることを行うことで、繊細さんは最大限の力を発揮できます。

逆に言えば、自分が「いい」と思えないことは、良心がとがめてやる気が起きません。

また、繊細さんは困っている人に気づくのが早く、放っておくことが苦手です。

義務感から助けなきゃと思うときは特に要注意です。本音を置き去りにしています。

生死に関わるのでなければ、たとえ自分が助けられなくても、困っている人自身の力で立ち直ったり、他の誰かが助けたりと、なんとかなることも多いのも事実です。

武田友紀さんは言います。

向いてない仕事や違和感のあることは、この広い世界にいる「それがやりたくて得意な人」に任せ、自分は、自分のやりたい仕事に全力を尽くす。

自分の思いを大切に、やりたいことをとことんやることで、「自分のため」と「人のため」が自然と両立できていきます。

武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』より抜粋

繊細さんは自分の本音に正直に行動することが、自分のためであり、人のためでもあるのです。

繊細さんが持つ幸せ・・・共感の幸せ

繊細さんが持つ6つの幸せ、最後は「共感の幸せ」です。

武田友紀さんによると、繊細さんは非・繊細さんよりもミラーニューロン(共感を生む働きをするといわれている神経細胞)の活動が活発なんだそうです。

きぬまめは人だけでなく、音楽やお芝居などに心を揺さぶられることも多いです。

武田友紀さんは次のように仰います。

音楽であれ、物や場所であれ、深く共感できるのものは、自分が生きる上で大切にしていること ―人生の指針― を示しています。

武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』より引用

きぬまめの場合、深く悩んだ時は、小学生から高校生まで育った北関東の地にひとり電車で戻ります。

その地に降り立つと、心が落ち着いて、冷静にこれからのことを考えることができるのです。

これからも共感の力を大切にして、人生に活かしていきたいと思います。

今回の記事でご紹介できたのはこの素晴らしい本のほんの一部です。

少しでもご興味を持たれた方はぜひ読んでみていただきたいです。

繊細さんの良い面を伸ばす方法が数多く見つかると思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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